rita2
前回からの続き
アフリカでのとあるイベントも終わり、ようやく続きを書けるようになったところです。
Ritaにおいて、「ドイツっぽい」を目指したミッちゃんと我々は先見性があったといえましょうか、大変将来性を感じる好チームでした。エジル選手、いいですよね、プレーも顔も。そのまま戦場のピアニストになっていても違和感を感じません。
・・今ごろになってドイツにこだわりが出てました。
意外なことに、前回のブログを読んで下さった複数の方から、Ritaさんってドイツがイメージのお店なんですよね、面白そうですね、というような声をかけていただきました。ありがとうございます。
どのあたりがドイツなのですか、というような質問は残念ながら受け付けないことにしていますので、今後ともよろしくお願いします。
ところでもちろんドイツを応援してたんですよね、ミッちゃん?
「ううん。オランダ。スナイデルの髪型が(好きで)たまらないんですよね(≧∀≦)ノ」
さすが、髪型で選手を診るとは。・・って殆どスキンヘッドだよスナイデル。
ロッベンの頭では駄目なのですか?
「全然違いますよ。スナイデルのはセクシー。」
まあ、納得。二人は26歳で同い年です。ちなみに優勝ゴールを決めたヒンギスそっくりのイニエスタも26歳。
三人ともサッカー巧くて良かったです。
「そんなことより、ブログの続きはまだなのかしらー?(o^-^)尸~''☆ミ」
おっしゃる通りです、では、Ritaの内装工事における見どころを幾つか紹介させていただきます。
●その1
ビル側壁面の花柄模様
壁紙のようにみえて、実は
今回、ビル側のRCの壁面の一部分に、少し花柄模様の描かれたタイルのような質感の壁面が欲しいなと考え、ポルトガルタイルなどを色々と探しましたが、希望に沿うようなものはなく、あっても少数で物凄く値段が高いので、どうしようかと策を練っていました。
「その時点でポルトガルて☆。」
・・・。ベルリンの古い雑居ビルなどをイメージしていたんです。続けます。
壁紙だと素材の質感や、重厚感がイマイチなので今回は使い辛い。
いっそのこと自分で壁に手描きしようかとも考えましたが、それなら希望の柄の版画を作ってスタンプのように壁面に沢山押していけば、タイルのような味わいになるのではないかと思いたち、一から作る事にしました。
まず、大まかな模様を手描きでスケッチし、コンピューターで整え、それをもとに、ゴム板に彫刻刀とカッターで彫り(この部分は友人にやってもらいましたが)、押しやすいように台座も作って、Rita壁面オリジナルスタンプ(仮称)を完成させたのです。
それを使ってペタペタおして行く様子
もちろんミッちゃんにもおしてもらいました。
最終的にはこうなります。
壁面のデコボコがそのまま「かすれ」として模様に現れ、また、手作業によるわずかなスタンプのズレが、壁紙にはない手仕事的風合いを醸し出し、納得の出来でした。
●その2
受付カウンターの腰壁
カウンターをデザインする時は、腰壁部分の印象でお店の印象は大きく変わってきますので、慎重にデザインしないといけないポイントかなといつも考えています。
多くの方のお店で注目してみても、無難なものか、あまり考えられていないな、と感じます。後回しにデザインされているといいましょうか。
とはいえ、凝りすぎたものや、奇をてらったものは必要ないので、無難で良い場合もあるのですが、
今回は折角ドイツハードボイルドな空間だし、入店してすぐに目につくカウンターが緩いデザインだと締まらないので、ステンレスで、カッチリと仕上げるようにしました。
鏡面とヘアライン仕上げの中間(鏡面より)にして、顔は映り込むけど、はっきり誰とは認識出来ない程度の反射をするようなステンレスを選びます。
カウンター内部のプランから、高さが2段階になり、しかも途中で角度が(15度)ついています。
さらに、足元の使い易さやエントランスからの通り易さ、床面の反射具合なども考えて、腰壁自体を垂直方向からも内側に(5度)傾けてあります。
植木鉢のように下のほうが「すぼんでいる」形というのがイメージしやすいでしょうか。
言葉で言うのと図面で描くのは難しくはないのですが、ステンレスの板が全て平行四辺形になり、寸法は非常に細かい数字の連続です。
それに既存の建築の床はそれほど水平ではないので、ピッタリと板と板をあうように作るのは困難な作業となりました。しかし、結果はご覧の通りピタッ、シャキッと気持ちよく繋がりました。
こんなところ、誰も注目してくれないから、一応記しておくのであります。
「へー、色々と考えてたんですね。ここが一番ドイツっぽいかも(独)。」
いちいち突っ込まないで下さい。
●その3
蔵側カットスペースの床フローリング
「これは時間かかってましたよね、オープン直前までドタバタして。(o´д`o)=3」
・・・時間が無いのに、もう意地みたいなものでしたからね。
普通にまっすぐ張ってもよかったのに、床面で引き締めるため、小割りのヘリンボーンにしたかったのです。
結果的に一人でドリブルで持ち込み過ぎた気分です。
アトリエのメンバーにも沢山手伝ってもらって(迷惑かけながら)、
一枚一枚無垢の板から切り出して、敷き詰めていったのです。
恐ろしく手間がかかっています。既製品では出せない情念みたいなものが詰まってます。
気の遠くなるような作業を手伝ってくれた、みずほ工務店
貼り終わった様子。 この後、染色しました。
「でも、すっごく気に入ってますよ!☆」
でも、ってなんですか。
・・でも、気に入ってもらえて良かったです。
他にも取り上げたいところがあるのですが、これぐらいで取り敢えず良いでしょうか。
「オッケー (*^-゚)vィェィ♪。じゃあ他のことはまた、私のブログの方でも取り上げていきますのでそっちも見て下さいね!」
それでは皆さん、ヘアサロンRitaをこれからもよろしく御願い致します。