THE NATURAL SHOE STOREの椅子
さて、次は店内に置かれた椅子についての紹介です。
「THE NATURAL SHOE STORE 京都店」には、
様々な椅子、スツールが並んでいます。
靴と椅子というのは、それぞれ人間の体重、身体を下から支えるという点において共通しています。また、立つ、歩く、座る、といった人の基本的な動作に大きく関わっているので、良い椅子、良い靴を使うことは、健康面でも多いに影響があるものです。選ぶものによって気分も全然違ってくるものでしょう。
そしてもちろん、靴を履いたり脱いだりする時には、「腰をかける」姿勢が適していることもありますので、今回、靴屋さんの店内に様々なデザインや健康を意識した靴が並ぶと同時に、色んな椅子も並んでいるなら、機能的である以上に面白いし、お客さんに「腰掛ける」という体験も楽しく感じてもらいたいと考え、全種類異なったカタチ、デザイン、座り心地の椅子を配置する事にしました。
ちょうど今年の夏、京都の大山崎山荘美術館にて、現役の関西の椅子作家達の作品が一同に会した展覧会「かんさい いす なう」 が行われていました。
この展覧会は、椅子好きにとって大変に見応え座り応えのあるものだったのですが、
そこに出展されていた椅子作家の椅子達を中心に、京都店の雰囲気に合いそうなものをピックアップさせて頂き、作家の方にお願いして店舗に置かせてもらうことになりました。
5人(組?)の作家のものを紹介します。(順不同)
樹輪舍の八十原誠の「ヤヤコロ」
前後にロッキングする人気のスツールです。
靴を履く時に前に倒れるのがポイントで、
見た目も座り心地も素朴で懐かしい楽しさがあります。
今回、店舗内の家具大部分も樹輪舍に制作して頂きました。
店真ん中にあるタモの一枚板のテーブルは、力強さと品があります。
坂田卓也製作所のスツール
こちらも京都で活動されている人気の家具作家さんですが、
彼の作る椅子はどれも軽やかさを感じると同時に繊細で美しいです。
お店の雰囲気にも大変溶け込んでいました。
工房minato. 矢部奈津子の椅子
彼女には店舗に3種類の椅子を作ってもらいましたが、
特に座り心地を重視した安定感のある椅子がこれです。
本革と無垢のチェリー材の組み合わせもしっくりきています。
potitek 戸田直美の椅子
我らがアトリエで活躍中の彼女に今回も何脚か提供してもらいました。
何気ない木の削り方や、自由さを感じる曲線にセンスを感じさせます。
安井悦子作のスツール
大変小さくて子供用なのですが、実は大人も座りたくなってしまう。
座面が回転し、楽しく音がなります。
靴を履くのにちょうど良いと感じるかも。
村上椅子のmame stool
椅子張りでおなじみ村上椅子さんのオリジナルスツールは
本革とブナ材によるもので、彼ららしいかわいらしさです。
なんとなく靴にも変形してくれそうな気配です。
オリジナルより座面を低く作ってもらいました。
他にもまだ沢山の椅子が置いてあります。
皆さんも気に入った椅子がありましたら是非何度でも座り直して
楽しんで下さい。もちろん、靴も何度でも履き替えてじっくり寛いで
選んでもらえればと思います。