THE NATURAL SHOE STORE

三条麩屋町下がるの町家にて、自然な製法や身体にあった靴を取り揃える店
「THE NATURAL SHOE STORE」京都店がオープンです。



店内に並んでいる、素敵な靴などは、ショップのホームページをご覧下さい。
履きたくなるのが沢山あります。

ホームページはこちら↓
「THE NATURAL SHOE STORE」



以前は呉服屋さんが営業しておられた居抜き物件を、同じく物販である靴屋さんにリノベーションするということで、構造に大きく手を加える箇所がなくて済む分、既存ブランドのもつイメージと内装を効率的にアジャストさせていく、というのは、案外繊細で骨が折れるものでした。

リノベーションの醍醐味の一つは、以前の空間がこんな風になったのか!という「サプライズ」にもあるわけです(通りすがりの一般のお客さんにはあまり重要ではないことかもしれませんが)。
しかし大幅に手を加えなくても無理無く使用出来る居抜き物件の場合、そういった感動には期待し難いので、我々としては、曖昧さを避けるため、軽微な箇所であっても、デザインの必然性を感じられるようにするためのストーリーを紬だす必要があります。そうするのが楽しいのです。
というわけで今回のテーマは「町家内部と外部の併存」と「からだを支える靴と椅子」というようなことですすめました。
まあ、あまり小難しいことを言っても仕方がないんですけれども。




町家の魅力の一つとして、「暗さの中にて自然の光を楽しむ」、という説明がされることがあります、それはその通りなのですが、ファサード側をガラスショーウィンドウとして開放的に使う店舗の場合、どうしても明暗のコントラストは中途半端になりがちです。それで単に光と影、という枠組みで語るのではなく、外部と内部の空気感のギャップを店内においてじわっと味わえる空間に出来ないかと考えました。


靴というのは日本の場合ですと基本、家の外で身につけるものですので、特に町家の店舗に土足で足を踏み入れる時、居心地の違和感というか、不思議な心地がするものです。畳に土足であがる時の全身から汗が吹き出る感覚は、止まったエスカレーターを上り始める時の気持ち悪さにそっくりです。・・・でもないですか。
そのなんとも言葉に表し難い気分をポジティブに転じ、心地よいと感じられるように出来ないか、町家の中にいるからこそ感じられる「外部空間」を造り楽しんでもらえないか、ということを念頭に置きながら完成させました。

それはそのまま商品の持つ雰囲気の良いイメージと重なりあうはずです。



吹き抜けの天窓からの自然光により、外部を彷彿とさせる場所には壁一面に大谷石を使いました。
大谷石は、古くから石垣や石塀、外壁などに使われてきた、宇都宮市大谷町で取れる石のことで、外部に使われる石というイメージが残っています。
石と石の間には無垢のタモの木を帯状に入れ、野暮ったくならないように。
上部に空間の広がりを感じさせる「側繋(かわつな)ぎ」が、町家の持つ木組みの構成の魅力も伝えてくれます。



要所要所にグリーンを配置するとしても、町家の中に自然な緑が存在する、というのは逆に不自然さを感じるかもしれないので、外部を連想させる場所にだけ存在させます。



お客さんを迎え入れる「奥の間」を、ほんのり明るく照らすのは「庭」からの光です。
庭は偉大ですね。季節によって光の状態が違うし、それを四季折々楽しめる。
町家という建物と坪庭がコラボレーションしているのを見過ごすわけにはいきません。
何足かの靴達にも屋外に散歩にいってもらいましょう。



庭を眺めると同時に商品も眺める、絶好のディスプレー場所とすることで、内部を少しばかり外にはみ出させてみました。
町家のもつダイナミックな構成が、商品の邪魔をせず、魅力を増す方向に向かっていれば何よりです。


・・・次回は、店内に数多く配置された、素敵な椅子達についてです。


一級建築士事務所expo

大山崎山荘大茶会で仮設の茶室を製作しました。

今月の初めに、国民大文化祭in京都というイベントが行われたのですが皆さんご存知でしたでしょうか?「まゆまろ」という卵に目がついたようなイメージキャラクターを様々な場所でご覧になったかも知れません。
毎年各都道府県持ち回りで行われている企画なのですが、今年の開催地が京都府だったのです。
京都市内の各地でも様々な関連イベントが企画されていたのですが、利休ゆかりの「待庵」がある事でも有名な大山崎町では「大茶会」を開催することとなりました。
大山崎町といえば、アサヒビール大山崎山荘美術館があることでも知られています。立派な山荘スタイルの旧館、モネの「睡蓮」を展示している安藤忠雄設計の新館と、広大な庭園を持つ、京都でも人気の美術館ですが、こちらの美術館でも大茶会が開催される事になりました。
今回ひょんなことから我々に美術館より、庭園で行われるお茶会の為の仮設の茶室を考えて欲しいという依頼を頂戴しました。
お茶会の亭主は公募により集められ、美術館ゆかりの方々や、近くの高校の茶道部、小学生の子ども達などとバリエーションに富んでいます。それらの人々が茶会を開き、当日やってくるお客様を迎える為のお茶室を、この広い庭園の景観を生かして、4ヵ所設置するという事となりました。

恥ずかしながら茶道に関しては全然知識のない我々が、果たして皆様にちゃんと使って頂ける茶室を、簡単につくる事ができるのか?
色々と思い悩みましたが、付け焼刃の勉強で何とかなる世界ではない事ははっきりしていましたので、我々がベースとなる装置を用意して、その上にお茶会の亭主を務める方々が、それぞれでお客様を迎える為のしつらいを工夫して頂くいう方向で進むことになりました。


この大山崎町近辺は昔から竹林の豊かなことでも知られています。美術館の方より、大山崎町内の竹林の維持管理に尽力しておられる大山崎町竹林ボランティアの方々を紹介して頂き、材料として大量の竹を分けて頂くことができました。これをメインの材料として使って何か面白いことができないのか皆で知恵を絞ります。
「丸竹のまま使うのは接合が難しそう。割った竹を使うのはどうだろう?」「少し調べてみると割った竹を使ったドームは色々と作られているね。同じような物をここで繰り返すのも能がないなー・・・。」など等。
その後、簡単なラフ案を携えて実際に竹を切ったり曲げたりしてみる事になりました。

山崎聖天のそばにある大山崎町竹林ボランティアの方々の作業場にお邪魔しました。

斜面を登っていった竹林の中に突如現れる作業場はまるで秘密基地か忍者の砦のようです。こちらで実際に竹を加工する方法などをボランティアの方々に教えて頂きました。

鉈を使って割るのかなと漠然と考えて行ったのですが、教えて頂いた方法は鎌を二丁使って割っていく方法。確かに叩かずにも鎌の柄をこじっていくと自然に割れていきます。

ある程度割れが進んだら、その辺りの立ち木の竹に押し当てて、引っ張る方、押す方に分かれた二人でさらに割っていきます。
文章で書くと簡単なのですが、実際は竹によって、また竹の部位によって、きれいにまっすぐ割れる時と、グニャグニャと曲がって割れていく時と様々で、色んな方向に力を加えて調整しながら少しでもまっすぐになる様に割っていくのはなかなかの苦労でした。

割った竹がどの程度の反発力があるのか?それを利用しようと考えていたプランだったので、そのためのテストもします。

大体考えていた事が実現できそうであったので、その後何日かこの竹林に通いつめ合計で150本程の割った竹を材料として用意しました。10月の後半にしては暖かい日が続き、汗まみれになりながら蚊に追われる作業でしたが、静かな竹林での作業はなかなか面白い体験でした。


庭園で開かれる茶会の為、茶室が設置される場所はフラットではありません。また雨の日のことを考えると床がある程度地面から離れている事が必要かと考え、我々のアトリエで床となるパネルを製作し、それをベースに現場で組み立てていく事になりました。

木製のベース部分の製作はかつてT-roomで活動し現在、東京で活躍しているFactoryCampの岩瀧君に協力してもらいました。


ベース部分に割った竹を取り付け紐でテンションをかけ曲げていきます。部材によって反発力が違ったり、曲がるポイントがずれたりで、なかなかカーブが揃いません。

しかしながら何とかそれなりの形にすることができました。

茶室側と水屋側両側に屋根のかかるバージョンもあります。

大山崎山荘をバックになかなか良い感じにできました。


作業中は本当に天気が良くて、このままでは当日和服でお茶席に立つ方々が暑すぎるのではと心配になり、日よけを急遽検討したり、雨よけのシートも用意しました。

庭園の入口に設置する受付ブースも製作しました。


平日の素晴らしいお天気にも関わらず、土日の開催日当日は生憎の雨。
おかげさまで用意した雨よけのシートも大活躍でした。

また雨にもかかわらず、参加してくださったお客様、亭主を務めた方が皆さん楽しんで下さった様で何よりでした。

西乙訓高校茶道部の方々の茶席。和服でお出迎えです。

子ども茶会のお茶席周辺では雨にも負けず、子ども達は楽しく遊びまわっています。


参加者の皆様、当日来て下さったお客様方、そして当日まで走り回っておられた運営スタッフの「NPO法人子どもとアーティストの出会い」の方々本当にお疲れ様でした!
またこのような機会があれば是非参加してみたいと思います。

一級建築士事務所expo

MissliM Tea Place (ミスリム) 2

前回からのつづき

では、たいへん美味しい紅茶と音と光を味わえる店、ミスリムのチャームポイントについてです。




この度、紅茶の店をつくる上で、どのようなイメージで空間を構成していくかを決めるのに、すんなりとはいきませんでした。
京都は御所のすぐ近くという立地。
建物は戦前の2階建て和風の民家(町家ではない)。
交通量の多い河原町通りに面するため、閑静さとはほど遠いこと。
これらは紅茶を連想させません。

こういう箱が与えられたのに、イギリスやフランスといった、紅茶文化のある国のインテリアをそのまま当てはめるのは、何か違和感を感じます。
木造和風の建築の中身だけロンドン? これはちょっと避けたい。

だからといって、京都によくある町家リノベーション風の内装だけ施して、紅茶を楽しむ、というのでは、浅井さんの力を発揮してもらうには物足りないし、我々としてもデザインを通して、この場所に来て下さった人々に、ほんのわずかでも心に引っかかる何かを残したいな、そのためには・・・。

うむー
そうだ紅茶の茶葉の源流はインド!?
とかスリランカ ではないでしょうか。

インドやスリランカ(セイロン)はイギリス領だったし、アジアな要素もあり、日本とイギリスの中間にあるのだから、うまく融合させられれば、デザインの核に据えられそうです。もちろん、いわゆるアジアなイメージにはならないように細心の注意を払いながら・・。


というわけで、コンセプトは「イギリス領インド」ぐらいなイメージでどうでしょう、浅井さん。

「・・・。インドですか。ちょっとまだピンとは来ないですが、少なくとも言えることは、紅茶の源流はインドと思っている人も多いのですけど、実は中国です。」

えっ!?・・・。そこは目をつぶってもらっていいですか。インドは紅茶のメッカということで話をすすめたいです(以下省略)。

以前見たことのある、インドのモスクの鮮やかな漆喰や焦げ茶色の木の組み合わせが、この建物のファサードや吹き抜けにうまく収まるようなイメージとしてわき上がってきました。

そのインドの床のタイルもテラコッタ一枚一枚を手塗りしたものだったし、既製品には出せないテクスチャー感(風合い)も欲しいなーと思い、一枚ずつ塗り分けました。

塗装屋さんにはにこやかに呆れられました。

一枚ずつ塗っていってもらいました。



さて、この建物に決める前から、浅井さんが音楽好きで、レコードコレクターでもあることを聞いていました。そして、自分の店ではレコードをいい音で流したい、お客さんにも味だけでなく、耳でも楽しんでもらいたいというリクエストがありました。

まさにぴったりのスピーカーがありますよ! 我々expoと同じアトリエにいるメンバー、鶴林君( sonihouse)が作っている12面体のオリジナルなスピーカーです。

12面体スピーカーを設置してもらっているところ



このスピーカーは同軸ー無指向性という構造により、自然本来の発音に限りなく近づけた、画期的なスピーカーです。
実際、このスピーカーを通して音楽に触れると、音を聞いている、というよりむしろ、音の存在する空間に身をゆだねている、という感覚になります。
浅井さんも、初めて体験された時に、あまりの感動で、呆然とされていましたし、これを店の中に入れることを即決されました。

そこで、このスピーカーからの音を最大限生かせるように、またオブジェとしても映える形なので、客席からもキッチンからもきれいに存在するように、空間構成に気を使いました。
2階席にいても、建物全体から音が包み込んでくれるように吹き抜けの位置、壁の場所などを決定していきます。


もう一つポイントになったのが、光を大切にしようという点です。
インドなど、いわゆる日射のきつい国は、窓を小さく作ることで、熱をおさえると同時に、部屋の中の光と陰のコントラストを強く意識させる内部になっています。これが非常に美しい。音だけでなく、光の存在も意識してもらえるようにしましょうと。

東向きの建物のため、午後になると直射日光は入ってこないのですが、道路側に大きく吹抜けを取ることで、やさしい明るさが一階の奥にまで差し込むようにしました。2階の窓側の座席(床)を諦めるという決断でしたが、これで良かったと思っています。


奥まで光がまわりこむ



そして、夜には照明の明かりによって、また昼とは異なる部屋に誘われてきたかのように。
ランプ類は、大部分をイギリスで作ってもらいました。いい雰囲気を醸し出してくれています。

真鍮アンティーク仕上げです




最後に、いつも我々がリノベーションの時に忘れてはならないと思っていること、既存の建物に対する敬意と、その痕跡を楽しむことを今回はこういう形で表現してみました。


既存の壁面に高島屋や丸物の包装紙が貼ってあったり、味わい深いものだったので、内側に全て壁を作って隠してしまうのではなく、一枚の絵画のようにフレームとして切り取ってみせることで、以前の部屋、建物の傾き、面影を今の時間につなげたかったのです。

前回のブログの写真も参照してください)


色々書いてはみましたが、何と言っても実際に店に足を運び、浅井さんの抜群に美味しい紅茶と、これまたとろけるほど美味なケーキ(チーズケーキが一押し!)に舌鼓をうちながら、ゆっくりと、音、光、空間を楽しんで頂けたらと思います。そして、紅茶のうんちくについて浅井さんとも話てみてください。
では、浅井さん最後に一言お願いします。

「日々、自分でもさらに紅茶がおいしく煎れられるようになっているのが実感出来ていて楽しいです。もっと作りたくてうずうずしているんです。どうか皆さん、河原町丸太町のミスリムをよろしくお願いします!」

とても素敵な店になりました、あとはお客さんに育てていってもらえたら嬉しいですね。浅井さん、頑張って下さい。





ミスリム ティーハウス

京都市上京区伊勢屋町400 河原町丸太町交差点下がる20m西側

電話 075-231-4688 営業時間 12:00-20:00 木曜日定休

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一級建築士事務所expo













 

MissliM Tea Place (ミスリム)

京都は河原町通り丸太町下がる西側にオープンした紅茶店「MissliM(ミスリム)」をご紹介します。




クライアントの浅井さんは、某有名紅茶専門店Mで働いておられた方でした。
彼は、そこで紅茶づけの毎日を数年送っておられましたが、いつかは自分でカフェをしたい、と思っておられたようです。
我々に相談に来られた時には、開口一番「気軽にコーヒーやお酒やちょっとした料理を食べてもらえるような、あらゆる層の人に楽しんでもらえるカフェバーのようなものがしたい」、とおっしゃしました。

がーん。ありがちすぎるー(心の声)。と、いうか紅茶は・・・?

そ、そんな曖昧なイメージで果たして流行るお店が出来るでしょうか? 10年前ならそれでもよかったかもしれませんが、今だときつい。誰にでも受け入れてもらえるように、というのはつまり、誰にも強く愛されない、というのとほぼ同じです。デパートの上層階にあった、なんでも食べられるザ・レストランは、もう存在しないのが現状ですよね。そうでなくとも、コーヒーなどは客単価が低いので、客回転数が相当高くなければ(スタバのように)、生活していけないのではないでしょうか。趣味でお店をされるわけではないでしょう?

・・・というようなことをはっきりと言わせて頂きました。多分気分を害されたと思います。(←後にそのことを告白されました。もちろん今は納得されています)

カフェがしたい、と相談しにきたのに、そんなカフェでは駄目でしょう、と否定されたわけですからね。
でも、我々としては、デザインを通して、クライアントの人生に関わるからには、少しでも流行らない可能性を少なくしていきたい、長く続く仕事がしたい、と思っていますので、色んなことを見てみぬふりして淡々と仕事をこなす、というのは本意ではないです。

そして我々も、今の時代、単なる普通のカフェでは経営が厳しい、ということは踏まえてはいましたが、会話の端々に浅井さんの紅茶への造詣の深さ、見え隠れする愛情、そして、重要なことですが、この人は、なんとなく紅茶を美味しく煎れてくれそう!と思わせる風貌。そういったものをびびびbと感じとったからこそ、思い切って発言しました。
直接会って何度も何十回も話をしていると、ポンポンと紅茶について面白い話が出てきます。
これは、浅井さんにしか出来ない、京都ではオリジナルな紅茶のお店が出来るんじゃないだろうか、という確信は強まるばかりです。

コーヒーやお酒やランチは他の人やお店にまかせておいて、浅井さんならではの強みである、紅茶に特化した素晴らしいお店を創ることにしましょうよ!
本人が一番、そのことに頓着されていないし、計算高く自分の売りはこれだ、と押し進むタイプではないので(周辺の友人知人にはあまりみかけないほどの、素直で穏やかな方です)、我々expoが、マネージメントやプロデュースを行い、彼の能力を発揮させられるように、回り道や衝突も繰り返しながら、最終的な形に落とし込みました。

建物をデザインするという作業は、このプロジェクトにおいては4割、5割ぐらいの作業にすぎず、マーケティング、浅井さんの情熱を紅茶に絞ってもらうこと、運営方法などについて割いた時間と労力の方が大きくて、こちらとしても勉強にもなりましたし、大変思い入れ深く、今後にもつながる出会いとなりました。

そしてもちろん浅井さんも、自分は紅茶でやっていこう、と決意を新たにされ、熱い意気込みをもたれています。
浅井さんがんばって、紅茶の王子。を目指してください!


・・・出だしが長くなりましたが、ここからはさらっと店舗紹介。
まず物件は、河原町通りに面した、戦前に建てられたと思われる古い民家に決まりました。

以前は、婦人服のお店をされていたようです。ビルに挟まれており、ここに和風の民家があることを初めて知りました。


一階内部。柱などの構造部分が隠れているので、柱の傷みなどは、壁を撤去してみないとわからないです。


二階内部。入って三分もすると体が痒くなりました。(by ノミさん)

どれほど腐朽しているか、とか、どれだけ柱が傾いているか、写真ではわかりにくいですが、これは相当歪んでいますよ。
およそ60-70年前に建てられたもののようです。ちなみに建物は床から屋根までで11㎝傾いていました。


工事が始まるとはやいです。一気に解体。
梁があらわになりました。曲がったり、踊ったり、こちらの都合も考えず、いい感じにブギウギしています。

吹抜けになる部分を下から上に見上げる。土壁も色々味わい深い。
↑この写真は後に大切になってきます。記憶しておいてくださいネ。


(このあともいろいろ大変な工事でしたが、略)
長く苦しい戦いの現場となりましたが、様々な趣向を凝らした、茶と汗と涙の結晶、「MissliM」完成です。

外壁は漆喰です。簡素なファサードになっています。


吹き抜けの窓から、柔らかい光が常に差し込み、曇りの日でも明るい店内。
イメージはインドの中のイギリス(次回後述します)。
外観からははかれない、白を基調とはしながらも、色彩豊かな空間。壁は珪藻土


階段のデザインと、深い青の絨毯にはこだわりました。
床のタイルは一枚一枚白と濃紺で塗り分けてあります。
2階席もありますので、是非上がってみてください。


十分に開放感のある二階席。
一階とは雰囲気が違い、タモの無垢フローリングなど、オーソドックスな色彩です。
天井の梁は出来るところはそのままあらわしています。


河原町通りの様子がよく見えます。吹き抜け方向をみる。
照明器具はかなり選び抜きました。

全部で16席と、非常に余裕のある座席配置。紅茶を飲むのにゆっくりとした時間をとってもらえたらと考えています。
紅茶のプリンス浅井さんからのコメントです。
「紅茶を美味しくいれることには自信があります、そして、何でも聞いて下さい、皆さんお待ちしております。」

はい、さっそく、自信たっぷりのコメントありがとうございます。(台詞を3割強気にしておきました)

次回は、今回のデザインでこだわった点やコンセプト、注目ポイントなどを紹介してみたいと思います。

つづく



ミスリム ティーハウス
京都市上京区伊勢屋町400 河原町丸太町交差点下がる20m
電話 075-231-4688 営業時間 12:00-20:00 木曜日定休



一級建築士事務所expo

rita2

「ヘアサロンRita」

前回からの続き

アフリカでのとあるイベントも終わり、ようやく続きを書けるようになったところです。
Ritaにおいて、「ドイツっぽい」を目指したミッちゃんと我々は先見性があったといえましょうか、大変将来性を感じる好チームでした。エジル選手、いいですよね、プレーも顔も。そのまま戦場のピアニストになっていても違和感を感じません。

・・今ごろになってドイツにこだわりが出てました。
意外なことに、前回のブログを読んで下さった複数の方から、Ritaさんってドイツがイメージのお店なんですよね、面白そうですね、というような声をかけていただきました。ありがとうございます。
どのあたりがドイツなのですか、というような質問は残念ながら受け付けないことにしていますので、今後ともよろしくお願いします。


ところでもちろんドイツを応援してたんですよね、ミッちゃん?

「ううん。オランダ。スナイデルの髪型が(好きで)たまらないんですよね(≧∀≦)ノ」

さすが、髪型で選手を診るとは。・・って殆どスキンヘッドだよスナイデル

ロッベンの頭では駄目なのですか?

「全然違いますよ。スナイデルのはセクシー。」

まあ、納得。二人は26歳で同い年です。ちなみに優勝ゴールを決めたヒンギスそっくりのイニエスタも26歳。

三人ともサッカー巧くて良かったです。


「そんなことより、ブログの続きはまだなのかしらー?(o^-^)尸~''☆ミ」

おっしゃる通りです、では、Ritaの内装工事における見どころを幾つか紹介させていただきます。



●その1
ビル側壁面の花柄模様

壁紙のようにみえて、実は


今回、ビル側のRCの壁面の一部分に、少し花柄模様の描かれたタイルのような質感の壁面が欲しいなと考え、ポルトガルタイルなどを色々と探しましたが、希望に沿うようなものはなく、あっても少数で物凄く値段が高いので、どうしようかと策を練っていました。

「その時点でポルトガルて☆。」

・・・。ベルリンの古い雑居ビルなどをイメージしていたんです。続けます。
壁紙だと素材の質感や、重厚感がイマイチなので今回は使い辛い。

いっそのこと自分で壁に手描きしようかとも考えましたが、それなら希望の柄の版画を作ってスタンプのように壁面に沢山押していけば、タイルのような味わいになるのではないかと思いたち、一から作る事にしました。 

まず、大まかな模様を手描きでスケッチし、コンピューターで整え、それをもとに、ゴム板に彫刻刀とカッターで彫り(この部分は友人にやってもらいましたが)、押しやすいように台座も作って、Rita壁面オリジナルスタンプ(仮称)を完成させたのです。


それを使ってペタペタおして行く様子

もちろんミッちゃんにもおしてもらいました。


最終的にはこうなります。

壁面のデコボコがそのまま「かすれ」として模様に現れ、また、手作業によるわずかなスタンプのズレが、壁紙にはない手仕事的風合いを醸し出し、納得の出来でした。



●その2
受付カウンターの腰壁



カウンターをデザインする時は、腰壁部分の印象でお店の印象は大きく変わってきますので、慎重にデザインしないといけないポイントかなといつも考えています。

多くの方のお店で注目してみても、無難なものか、あまり考えられていないな、と感じます。後回しにデザインされているといいましょうか。

とはいえ、凝りすぎたものや、奇をてらったものは必要ないので、無難で良い場合もあるのですが、
今回は折角ドイツハードボイルドな空間だし、入店してすぐに目につくカウンターが緩いデザインだと締まらないので、ステンレスで、カッチリと仕上げるようにしました。

鏡面とヘアライン仕上げの中間(鏡面より)にして、顔は映り込むけど、はっきり誰とは認識出来ない程度の反射をするようなステンレスを選びます。

カウンター内部のプランから、高さが2段階になり、しかも途中で角度が(15度)ついています。

さらに、足元の使い易さやエントランスからの通り易さ、床面の反射具合なども考えて、腰壁自体を垂直方向からも内側に(5度)傾けてあります。


植木鉢のように下のほうが「すぼんでいる」形というのがイメージしやすいでしょうか。


言葉で言うのと図面で描くのは難しくはないのですが、ステンレスの板が全て平行四辺形になり、寸法は非常に細かい数字の連続です。

それに既存の建築の床はそれほど水平ではないので、ピッタリと板と板をあうように作るのは困難な作業となりました。しかし、結果はご覧の通りピタッ、シャキッと気持ちよく繋がりました。

こんなところ、誰も注目してくれないから、一応記しておくのであります。


「へー、色々と考えてたんですね。ここが一番ドイツっぽいかも(独)。」

いちいち突っ込まないで下さい。



●その3
蔵側カットスペースの床フローリング





「これは時間かかってましたよね、オープン直前までドタバタして。(o´д`o)=3」

・・・時間が無いのに、もう意地みたいなものでしたからね。
普通にまっすぐ張ってもよかったのに、床面で引き締めるため、小割りのヘリンボーンにしたかったのです。
結果的に一人でドリブルで持ち込み過ぎた気分です。

アトリエのメンバーにも沢山手伝ってもらって(迷惑かけながら)、
一枚一枚無垢の板から切り出して、敷き詰めていったのです。
恐ろしく手間がかかっています。既製品では出せない情念みたいなものが詰まってます。


気の遠くなるような作業を手伝ってくれた、みずほ工務店


貼り終わった様子。 この後、染色しました。



「でも、すっごく気に入ってますよ!☆」

でも、ってなんですか。

・・でも、気に入ってもらえて良かったです。
他にも取り上げたいところがあるのですが、これぐらいで取り敢えず良いでしょうか。

「オッケー (*^-゚)vィェィ♪。じゃあ他のことはまた、私のブログの方でも取り上げていきますのでそっちも見て下さいね!」

それでは皆さん、ヘアサロンRitaをこれからもよろしく御願い致します。

一級建築士事務所expo

Rita

さて、先日オープンさせた美容院「Hair Saron Rita」を紹介させていただきます。
場所は京都御苑の南東角の対角、つまり寺町丸太町の交差点の南東、青山ビル2Fにデビューとなりました。

カットスペース



ビル側の待合いスペース



お話を頂いたのは09年末、gris-grisのノリさんからの紹介でした。
「私の親友のミチコが美容師として、独立したいっていうの、絶対いいお店にしてあげて」
相変わらずハードルあげてきますね。どんな方なんですか。
「見た目は田舎のヤンキーみたいな子やけど、中身はしっかりしていて且つ可愛い性格よ!」
褒めてるんですよね。楽しみだなあワクワク。・・って情報それだけですか。


そして数日後、彼女から最初に送られてきたメール。

「※はじめまして☆※三智子です!※ノリさんから紹介してもらいました※いつかご都合が良い時※にお会いできますかー\(^_^=^_^)/※※」
(注 ※の部分はdocomoの絵文字によってピカピカ動いている)


これを見た瞬間、目がちかちかしました。
今までの自分は携帯メールの機能の3%ぐらいしか使えてなかったかもしれないと思いました。
田舎の気さくなヤンキーを想像してしまいました。
それから三智子という名前はうちの母と同じなので(この漢字の人は少ない)親近感がわきました。


・・・一体この方はどのようなお店のデザインを望んでおられるのだろう、と予想も出来ないまま打ち合わせをさせて頂いたわけですが、
中身は驚くほどさばさばスカッとした大人の女性だったのです。
さくさく仕事が出来そう! (実際凄腕です)
田舎のヤンキーくささって何?という感想でした。
すみません、好き勝手書いてますね。(許可得ています)

でも、その、デコメだらけのメールは30超えた大人の女性としてどうなのでしょう。


「えーっ☆※ そんなさみしいメールをもらって※嬉しいですか?※(*^ー゚)v ブイ♪ じゃ来週は候補物件の※で!」(←最後の※にはビルの絵が入っていた)


メールの印象と実際会った印象がこんなに違う人も初めてです。人はメール内容から判断したら駄目だなあ。
というのも三智子さんは学生時代は建築を勉強していて、好きな建築家といえば谷口吉生、と即答してくれたました。
谷口吉生ですか、いいですね。京都国立博物館百年記念館(2013年完成予定)も楽しみです、expoのアトリエからもすぐ近くだし。


兎も角甘いテイストのデザインは苦手、モダンで水平ラインが好きだということでした。直線系ですね。
「ルフトハンザのデザインとかカラーが好きですね、ロシア・アヴァンギャルドなんかも。お店もクールな方がいいです。」
というわけで内装の希望は「ドイツっぽいこと」になりました。え、ドイツ?
底引き網に引っかかったような気分です。さすがノリさんの親友だけのことはあります。


といって借りて来られた寺町丸太町の物件がこれです。

外観 2F部分


蔵ですね! 和風建築ですけど。 
寺町丸太町の角にある雑貨屋「巧」さんの2階と、その東に建っているビルの2階が中で壁が抜けて行き来出来るようになっていて、その2部屋を続きで借りると。
これまた特殊な物件があったものですね。



ビル側の内装



蔵側の既存内装 
天井が低い。是非抜いて梁をみせたい。



方や鉄筋コンクリートのビル、もう一方は和風の蔵。和食と洋食を同時に食べるような気分です。これを一つの店としてデザインします。

うむむ。

しかし日本人ってとても柔軟というか節操が無いというか、割と色んなスタイルに順応出来てしまうんですよね。
カルパッチョサラダの次にみそ汁が出て来てもなんとなく大丈夫な気がしますもんね。
スタイルを丁寧に重んじる方々からはお叱りを受けそうですが、これはもう、纏められる!という感覚としかいいようがありません。
ともかく、和風建築と、RCビルを行き来する時の良い意味での違和感が、デザインのポイントでした。


単純に和洋折衷で雰囲気の良いものを目指すのではなく、折角それぞれ個性があるのだから、ビル側は、RC躯体の持つ質感や迫力、直線を活かすこと。
そして蔵側は天井を抜いて、大きな梁などを視界にとどめた上で、懐かしいのに見た事がないような、どこかを特定しなくてもよいような空間になるように、と考えました。

近未来を舞台にした映画の中で意図的にアンティークなものや、近代的なビルが使われたりするのに似ているかもしれません。
古いのか新しいのかわからないけれど、半歩先の世界にいるような感覚になるように。

今回もそうですが、古い建物をリノベーションするというのは、その空間が経て来た歴史をどう扱うかということでもあり、
時間をデザインするという観点から、非常に映画的だし、デザインイメージに深みが出せますので、とても面白いと思っています。
特に京都は熟成された建物が多いので、味わい深さなど、古いものに潜む価値の発掘作業は欠かせません。
結果としてRITAは、この場所と時間ならではの、味のある店にすることが出来たと思っています。


窓からは御所の緑が一望できる



ミッちゃん、とても素敵な店になりましたよ。
「うん、ドイツっぽい、ドイツっぽい!」
・・・。お互いドイツのことはあまり気にしていなかったのでした。

「ヘアサロン rita」 おおらかな雰囲気で営業中です。

是非、皆さんも気軽に行ってみてください。
内装以上にミッちゃんのハサミさばきに惚れ惚れされることと思います。


次回は、いくつかこだわった箇所について書きます。


一級建築士事務所expo 山根

泊れない旅館 きんせ

2009年末に、人知れずひっそりとオープンしたカフェ&バー「泊れない。きんせ旅館」を紹介します。



店内の様子


 とある夕刻、村上椅子さんから一本の電話がありました。
使われなくなって久しい古い宿を改装してカフェをしたいという人がいるので紹介して下さるとのこと。

場所は、京都は嶋原だということでした。
嶋原、と聞いてピンときた方、そうです、泣く子も黙る山村美紗の「京都嶋原殺人事件」の嶋原です。
・・・他に思いつかなくてすみません。

嶋原とは下京区に位置する花街の名称で、室町時代足利義満が公娼地として認めた日本で最初の花街です。
明治以降は公家や武家の常連客がいなくなり、昭和後期には、お茶屋組合が解散したため、現在はほぼ普通の住宅地となっていますが、
それでも当時の名残が点在する不思議と面白い地域なのです。



そんな嶋原の「古い宿」とは聞いていましたが、古い旅館にも色々ありますので、あまり先入観はもたずにお邪魔しました。

そして到着。
こ、これはっ! と、背筋が伸びました。予想以上に風格のある建物です。なるほどこれなら事件が起きても不思議ではありません。



旅館の外観


中に入らせていただき再び驚きました。外観からは想像もつかない伸びやかな和洋折衷の大空間。
折り上げ天井の高いダンスホールに、ハイカラなステンドグラス。いつの時代かの栄華を感じさせるどっしりと存在感のある家具や装飾品。
いよいよ怪し・・いえ、素晴らしいです。こんな雰囲気の場所がまだ京都に残されていたとは。いやもっとあるんでしょうけど。



エントランスホールから二階への階段
後から加えたであろう赤い絨毯が少しもの寂しさを演出中



古くからの色んなものが置いてあります


早速クライアントの安達さんを紹介して頂き、聞き込みを始めます。
どういう経緯でこちらにいらっしゃるのですか。
「元は祖母が旅館を経営していたのですが、20年前にやめてしまいまして、その後に・・(略)」
当日のアリバイはありますか
「あります。」

などなど、こちらの不躾な質問に対しても、穏やか且つ丁寧に答えて下さいました。
安達さんは柔らかいく不思議な雰囲気をお持ちの方でして、こういう方のお店は独特の面白い時間が流れるんだろうなあ、と感じてきました。
建物を褒めてみます。
しかし魅力的な空間ですねー。
「そうでしょう。何もしなくてもそのままお店が出来るかなと思います。」
わ、もう事件解決ですね。・・・。帰りましょう、ヘイスティングス

「いやいや(笑)、色々と設備の問題もあるし、このままではお店にならないので何をどうしたらいいものかと。」

!そうですよ、このままじゃオープンは出来ません。是非この空間を活かした・・いやむしろ、この空間に活かされるようなお店にしたいですね。

というわけで、一番古い部分で築250年の老舗旅館の一部をカフェバーとして蘇らせることとなりました。よろしくお願いします。

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このような古いながらも手の込んだ空間に身を委ねていつも感じるのは、当時の職人さんの技術の素晴らしさはもちろんですが、今なら職人が嫌がるような面倒で複雑な作業を、きっと楽しみながら作ったんだろうな、ということです。
そして、現在では入手が難しいような材料、珍しい木材とか石とかがふんだんに使われていることも多いので、此の度も指をくわえながら眺めます。


こういう空間に現在の素材や設備を持ち込む時には、どうしても違和感が出やすいので、それをなんとか抑えようとするあまり、素材感や色などの見た目に意識が集中しがちになるのを上手くバランスをとって全体から考えてやらなければなりません。

逆に、わざと現代的なものを配してそのギャップというかコントラストを楽しむという手法を取る場合もあるでしょう。でもそれは我々が好む方法ではありません。

しかし幸いにも、この「きんせ旅館」や安達さんと触れていくと、この豊かな時間や空間や人に無理して新しい価値を加えるべきではないと自然に感じとれました。

確かに厨房やバーカウンターは作らなければなりませんが、
可能な限り、昔からそこにあったかのように。

新たに特別なデザインの仕事をした、と感じさせないように・・・。よし。


「・・・安達さん。我々は、何もすべきでない、という結論に達しましたので、お店はやらない方向でいきましょう。」
「ええっ!?」
冗談です。

かように、いつにもましてゆっくりとした時間を楽しみながら、デザインや工事を進めることが出来ました。
クライアントの安達さんとも共に作業したりして、まるで何かの復旧作業に携わるかのように、そこにあったものを発見しようとするかのように作り上げていきました。



エントランスの床のモザイクタイルを貼っていく作業



カウンターに使うレンガタイルは赤みが強かったので、ある液体を擦り付けて煤けた雰囲気にします



それを重ねて張っていきます。



完成したバーカウンター。厨房部分を暖炉に見立ててのデザイン。
カウンター天板は樹林舍さんに加工して頂きました。



バーカウンターの椅子は安井悦子の作



朽ちていた椅子やソファも村上椅子さんによって蘇りました。



完成した店内 広々としたホールが気持ちよい



客席数も少なく、非常に贅沢な作り



随所に歴史を雄弁に物語る空間で、ある種の郷愁を誘う、貴重なカフェバーです。

もう既に我ながらどの部分をデザインしたか、手を加えたかを忘れつつあるような感覚に陥っています。
これは気持ちのよい体験でした。仕事をしたのも何もかも遠い昔の出来事のようで、もう長くからそこにあったように皆さんにも感じてもらえたら。

本当に良い出会いをありがとうございました。
そのことも忘れつつありますので、安達さん、今後もよろしくおつきあい、お願いします。

皆さんも是非この空間を発見して楽しんで下さい。


一級建築士事務所expo 山根